本要約

【5分要約】Vol.5_苦しかったときの話をしようか

こんにちは、GOMIE(ゴミー)です。
 
今回取り上げる本は、倒産確実と言われていたUSJを経営危機から救ったことで有名なマーケター、森岡毅さんが書かれた『苦しかったときの話をしようか』です。主にこれから社会人になる学生、ビジネスの世界で戦うビジネスマンに役立つ内容になっています。
今回も5分で読めるように要約していきます。

 

著者情報

 森岡 毅
(株式会社刀 代表取締役CEO)

・日本の戦略家・マーケター。
・神戸大学卒業後、1996年P&G入社。2004年P&G世界本社へ転籍、ウエラジャパン副代表等を経て2010年USJ入社(2012年 同社執行役員)
・USJ再建完了後の2017年、株式会社刀を設立。丸亀製麺をわずか半年で業績回復、破綻した旧グリーンピア三木(現ネスタリゾート神戸)をわずか1年でV字回復。現在は沖縄テーマパーク構想に着手し注目を集める。
 

 

 

本書に込められた想い

本書には理想のキャリアを築くための知識・テクニックが具体的に書かれており非常に参考になります。しかし、実は本質はそこではありません。森岡さんが全てのビジネスマンに込めた本当の想いは以下です。
 
POINT1 ビジネスマンはどんな時に死ぬほど苦しくなるのか
POINT2 それをどう乗り越えればいいのか

 
どんな精神状態になると私たちビジネスマンは本当にヤバいのか、そのヤバいギリギリの状況をどう乗り越えればいいのかを、本書では森岡さんの実体験を踏まえて書かれています。
 
 

どんな時に死ぬほど苦しくなるのか

まず、私たちビジネスマンはどんな時に死にたくなるほど苦しくなるのか。
 
結論、「自分でさえ自分を信じられなくなった時」
 
これが一番しんどいんです。
忙しい時や何か大きなミスをしてしまった時もしんどいですが、それらとは比べようもないほどキツいのは最後の味方である自分でさえ自分を信じられなくなったタイミングです。
 
今では最強のマーケターと呼ばれる森岡さんにも強烈な劣等感に襲われた時代がありました。学生時代から成績優秀、自己肯定感もかなり高かった森岡さんですが、社会人になり一流のマーケターが集まるP&Gのマーケティング本部に配属され、そこでかなりの劣等感に襲われます。
 
P&Gでは女性向け商品も多いため、論理的思考など以上に可愛らしい、女性に刺さるデザインを見極めるセンスが求められました。しかし、当時の森岡さんはそのセンスが全くなく、自分が担当する仕事が全然進まない。結果、休日や終業後など関係なく携帯電話が鳴り続ける。それが原因で電話の呼び出し音が恐怖症になり、30代半ばまで携帯電話を持つことさえできなかったという恐ろしいエピソードが語られています。
 
森岡さんは完全に自分の力を信じることができなくなってしまいました。
 

 
さらにもう一つ、自分を信じられなくなった時の体験談として、自分が良いと思っていない物をオススメしないといけなかった時のことが語られています。具体的には、2000円/本もするシャンプーの発売をP&Gの本部で決定され、その商品を森岡さんが担当した時のエピソードです。
 
森岡さんはぶちゃけそんな高いシャンプーなんてどう考えても売れないと思い、プロジェクトの中止を主張していましたが、トップダウンでとにかくやれと言われ渋々引き受けます。一度引き受けたら売れないなんて口が裂けても言えない状況下で、絶対売れないと思っている商品のために部下に指示を出し、販売先のドラッグストアの担当者には売れますと嘘をつき、店頭の一番目立つ場所にどうにか置いてもらう訳です。
 
案の定、ドラッグストアは大損失を食らい、自分だけでなく部下も責任を取らされるという最悪の結果になってしまいました。このようにビジネスマンが本当にしんどい時は、最後の味方であるはずの自分でも自分を信じられなくなり、自分を最悪の人間だと感じてしまう時です。
 
上司や同僚から悪く言われても家に避難すれば回復できますが、自分が自分を疑ってしまっている時はどこにも逃げ場がなくなってしまうのです。
 
 

「自分でさえ信じられなくなる時」を乗り越えるには

では、こんな自分で自分を信じられないような状態になった時、どう乗り越えればいいのか。
そのポイントは2つあります。
 
1.弱点から離れる
2.変化し続ける

 
1つ目は「弱点から離れる」ことです。要はどんなすごい人でも弱点があるのは当たり前で、弱点ばかりに着目していると自分がどんどん嫌いになり、自分を信じられなくなる状態まっしぐらということです。
森岡さんは断言しています。
 
「自分の弱点で成功する事はあり得ない」
 
弱点の克服と聞くとすごく清く正しい事のように聞こえますが、実は単なる自己満になることが多く、誰かに大きな価値を提供できているかと考えたら微妙ですよね。
 
できるだけ社会に大きい価値を提供しようと思ったら、自分の得意なことや強みを伸ばした方が早く、何より大きな結果を出すことができます。「自分の弱点を克服するための努力が価値を生む事は少ない」この少し残酷な真実はぜひ頭に入れておきたいところです。
 

 
そして、2つ目のポイントは「変化し続ける」という事です。
変化を恐れて動けない人は、無数に広がる選択肢に気付くことができません。そのため、大きな壁にぶつかって自分を信じられなくなった時に、その沼から抜けられなくなってしまいます(例えば、会社をクビになった時にクビ=死と考えてしまう)
 
一方、毎日努力して目的に少しずつ向かって生きている人は、たとえ1回失敗しても他にも選択肢があるので立ち直ることができます。この変化を続けるということが苦しむビジネスマンを救う特効薬であると本書では語られています。
 
 

最後に

最後に補足ですが、本当に苦しい時は環境を変えるのが一番早いです。
 
少しずつ変化することが大事とお伝えしましたが、環境が変わることによる変化の度合いはそれ以上です。例えば、ブラック企業で少しずつ自分を変えていくよりも、転職をして環境をガラッと変えた時の価値観や仕事に対する意気込みの変化の幅は段違いです。本当にもう今ギリギリだという人は無理をせず、そもそもの土台となる環境を見直してみることをお勧めします。

 
 
今回は以上になります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
今後も仕事や人生に役立つ情報をどんどんアップしていきますので、覗きにきてください。
 
ではまた!