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【5分要約】Vol.15_生き方

こんにちは、GOMIE(ゴミー)です。
 
今回取り上げる本は、京セラの創業者であり、日本の経営者と言ったらまず名前の挙がる稲盛和夫さんの代表作「生き方」です。今回も5分で読めるように要約していきます。


 

著者情報

 稲盛 和夫
(京セラ・KDDI創業者、公益財団法人稲盛財団理事長、「盛和塾」塾長、日本航空名誉会長)

・1955年鹿児島大学工学部を卒業後、京都の碍子メーカーである松風工業に就職。
・1959年4月、資本金300万円で京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。
・代表取締役社長・会長を経て、1997年から取締役名誉会長(2005年からは名誉会長)を務める。
 

 

 

人生成功の方程式

人生をより良く生きて幸せになる方法として、稲盛さんは一つの方程式を導き出しました。

<人生成功の方程式>
 人生・仕事の結果 = 能力 × 熱意 × 考え方
 (能力:0〜100点、熱意:0〜100点、考え方:-100点〜100点)

そして、この方程式から2つのことが言えます。

・才能の差は熱意でカバーできる
・考え方を間違えると、社会にとってマイナスの存在になりうる

 
特に、「考え方」は-100点まであるということに注意して下さい。どれだけ頭が良くても、頑張っても、考え方が間違っていたら成功できないどころか、逆に不幸になってしまうということです。たまに有名大学を出たのに逮捕されちゃう人とかいますよね、極端な例ですがそういうことです。
 
「考え方」の重要性について、稲盛さん自身のエピソードを交えてもう少し解説していきます。
 

結局「考え方」で人生は決まる

稲盛さんは大学卒業後、京都のガイシ製造メーカーに入りましたが、当時その会社は給料の未払いは当たり前というようなオンボロ会社でした。いつも同期と愚痴をこぼし合い、その同期は結局みんな辞めていき、最終的に稲盛さん1人が残りました。
 
そこまできて、稲盛さんはついに自分の「考え方」を180度変えたのです。「これ以上悪い状況なんてもうないんだから、愚痴や不満を捨ててひたすら仕事に没頭しよう」と。
 
それからは毎日泊まり込みで仕事に打ち込んだそうです。その結果、数年経ったある日、なんと当時まだなかったテレビのブラウン管に使用する材料を日本で初めて開発することに成功しました。そしてこの時培った技術が、後に京セラを作る実績になったそうです。
 

 
みなさんどう思われましたか?
もしいつまでも愚痴や不満を言って同僚と同じ「考え方」をしていたら、絶対こんな成功できなかったですよね。辞めていった同期と状況は全く同じだったわけです。
 
目の前の現実は同じでも、「考え方」一つで未来は変えられるということです。
 

まず想わなければ叶わない

次のポイントは、夢や目標はまず自分が想わなければ、叶うことはないということです。稲盛さんはパナソニック創業者の松下幸之助さんの講演を聞いて、その事実に気が付きました。
 
松下さんは「ダム式経営」、つまり余裕のある経営をすべきだ、というお話をしていました。

<ダム式経営>
ダムに雨水を溜めて天候に左右されず川の水量をコントロールしているように、経営でも景気が良い時こそ悪い時に備えて蓄えをしておくべきという考え方

 
それを聞いていた人たちは、
 
「そんなことは知っていて、余裕がないからみんな悪戦苦闘している。聞きたいのはそもそもどうしたらダムが作れるのか、ということだ。」と言ったそうです。
 
松下さんは答えました。
 
「そんな方法は私も知りませんのや。知りませんけども、ダムを造ろうと想わんとあきまへんな。」と。
 
それを聞いた人たちは失笑したそうですが、稲盛さんは大きな衝撃を受けました。
 
松下さんは、ずばり「想うことの大切さ」を伝えていたのです。まず想わないことにはやり方も見えてこないし、成功も近づいてこない。だから、まずは自分の心に「想い」を持つことが大事だということです。
 

 
例えば、プロ野球選手になりたいと思っても、現実問題かなり難しいです。ただ一つ確かなのは、プロ野球選手の中に「プロ野球選手になりたい」と想ったことのない人は一人もいないということです。
 
野球だけでなく、仕事でも恋愛でも想って絶対に叶うとは限りませんが、想わなければ叶う確率は0%。何かを諦めそうになった時、この事実を思い出して下さい。
 

楽観と悲観を使い分ける

稲盛さんは会社を大きくしていく中で、前例のない新しいことに挑戦していきました。
 
しかし、新しいアイデアを出すと毎回必ず反対する人がいます。特に、難関大学を出た優秀な人ほど冷ややかな反応で、論理的な反対理由を並べられて仕事が進まない壁にぶつかりました。
 
そこで稲盛さんがやったのが、「相談する相手をガラッと変える」ということ。新しいアイデアを考える時は、少しドジでも「面白い」「とりあえずやりましょう」と言ってくれる人に相談するようにしたのです。
 

 
さらに面白いのが、アイデアの計画を立てる時は先ほど反対していた人たちに任せたのです。想定されるリスクを洗い出しておくことも当然必要だからです。そして、実行段階に移ったら再びポジティブなメンバーを中心に進めたそうです。
 
このように、楽観的にアイデア出し → 悲観的に計画 → 楽観的に実行、と上手く楽観と悲観を分けて、稲盛さんはどんどんアイデアを形にしていきました。
 
どの会社にも反対するだけの人はいますし、1人そういう人がいるとプロジェクトが進まなくて困る気持ちはすごく分かります。でも悲観的だからこそ、リスク管理に優れているという強みがあります。
 
組織を率いる際は、色々なタイプがいるのが当たり前だということを常に頭に置いて、メンバーの長所・短所を見極めて的確に業務配置することがとても大事だということです。
 

 
さらに、この楽観・悲観の使い分けを自分の中でもできたら最強です。つまり、「悲観的にリスクを想定しつつも、最後は楽観的に行動する」というように自分の心をマネジメントするということです。成功者と言われるような人も、もともと悲観的なタイプが多いと言われますが、リスクを知った上でも行動できる人はめちゃくちゃ強いです。
 

最後に

本書は「生き方」という壮大なテーマの通り、小手先のテクニックではなく、誠実さ・素直さといった人生を歩む上での大事な「価値観」まで踏み込んで教えてくれている1冊です。
 
特に、この記事では触れられませんでしたが、自分の利益以上に他人の利益を優先すべきという「利他の心」の考え方もとても勉強になります。「成功している人って少なからず利己的な考え方も持ってるでしょ」と以前は考えていた僕ですが、この本を読んで考え方が変わりました。
 
ぜひ一度実際に手に取って、これからの「生き方」について考えてみてはいかがでしょうか。

 
 
今回は以上になります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
今後も仕事や人生に役立つ情報をどんどんアップしていきますので、覗きにきてください。
 
ではまた!